家を建てる時には家計を見直すべきという事を以前記事にしましたが、その中で保険も見直すべきということをあげました。
本日はその中で医療保険について私の考えを書いてきたいと思います。
・当座の生活資金がある人には必要ではない
・保険なので損得で考えるかどうかというポイントを考える
・高額医療制度を知ろう
医療保険の必要性
まず医療保険が必要かどうかを考える上で、一般的な医療保険を考えてみます。大体は掛け捨てで月2,000円〜3,000円程度で手術した際に一時金が出て、入院したら1日あたり5,000円〜10,000円程度出るものが一般的だと思います。
月2,000円とか3,000円だとそんなに負担には思いませんが、これを例えば30歳から40年払うとするといくらになるでしょう。月2,500円だとすると
2,500円×12ヶ月×40年=120万
120万円です。決して安くないですよね?これが夫婦2人なら240万円です。
損得で考えるのであれば、生きている間、病気になった際に入院費や手術代を払ってもこれ以上にお金がかかるかどうかになると思います。
入院でかかる費用
生命保険文化センターが出している「生活保障に関する調査」からすると入院経験のある人の令和元年から過去5年で入院日数は平均で15.7日、自己負担額は平均で20.8万円だそうです。(自己負担額は高額療養費制度を利用した後)
参考URL:生命保険文化センター 「生活保障に関する調査」
仮に手術して、16日入院したとします。
手術での保険金10万円、入院1日5,000円×16日=9万円で合計19万円が医療保険で保険金が出たとしましょう。
120万円払ったとすると6回上記の給付をもらってやっとペイできることになります。6回も手術して入院する人は、周りの親族や友人を見てたくさんいるでしょうか?おそらくいないはずです。
高額療養費制度について
では、医療保険は不要なのか。全くもって不要とは言えないとは思います。
それではどんな方が必要なのか。それは窓口負担額を払う余裕がない人、もしくはなんとなく保険に入らないとどうしても不安な人なのかなと思います。
高額療養費制度とは、簡単に説明すると年収にもよりますが、窓口で払った費用について自己負担額が80,000円ちょっとで済む制度です。ただ事前に手続きできれば、窓口負担額自体が80,000円ちょっとで済みますが、できないと一旦はかかった費用を払わなければなりません。当座のお金がないと総費用はもちろんですが、自己負担額も払うのが難しいかもしれません。そんな時医療保険に入っていれば、申請すればすぐに保険金がおります。高額療養費制度についてはもっと詳しくはネットで調べればすぐに出てきます。
先進医療について
先進医療とは、各種保険の対象とならない治療で全額自己負担となります。こちらのために医療保険に入る方もいます。先進医療で高額なもので、実際の利用が多いのはがん治療の陽子線治療や重粒子線治療のようです。こちらの治療は数百万円かかりますので、高額ですね。このために入るとするとがん保険の先進医療に加入するのもありかもしれませんね。
そもそも保険は損得か
そもそもですが、保険は保険料を加入者からもらって運用して保険金が払われる時には保険料から出します。なので、大多数の人は損をする仕組みになっていると思います。なので、本来は加入に至っては、損得というよりは、何かあった時に備えとして保険が欲しいかどうかということを考える必要があると考えます。
何が言いたいかというと、そういった際のことをよく考えて加入するかどうか、何に加入するかを考えた方がいいということです。
保険を見直しする上では、一度プロのお話を聞くことをおすすめします。
私はFPのお話を聞いて、参考にしました。FPの話を聞くと、今の年収や家族構成からのこれからのライフシュミレーションや今自分がなくなったら家族への遺族年金がいくら出るのか、上述の高額療養費の自己負担額もいくらなのか、などを詳しく教えてくれます。その上で、保険の提案もありますが加入するかどうかは自分次第ですし、最初にきたプランと違うものを提案してもらうこともできます。そうするとお金の知識も付きますし、保険にも詳しくなります。今の保険を見直したりするのはその後でも良いと思います。
コメント